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イベント

● 森をたずねて第五章

木童「森をたずねて第五章」2001年7月17日、木童東京事務所主催・南佐久木材加工協同組合協力の元に、信州から松・みすゞ松の床・壁材の加工工程の見学を行いました。東京・神奈川・埼玉・山梨・大阪そしてご当地長野より、設計士さんをはじめ、24名の方々が現地集合で参加され、迎える側として、木童・産地側より7名、総計31名が、長野県の標高970m、日本一高所に駅を持つ小海町にある工場に集合しました。

工場の事務所前で、長野県森林組合連合会 平林理事から長野のから松・山の説明。
木童所長 木原の「良くぞこんな山の中へ遠路はるばる…」から始まる挨拶。
そして、から松工業会 南波常務理事からの挨拶と工程説明が始まりました。

● ゲン板の選別

床材・壁材に適した赤身材のみを選別

● 桟積み

乾燥工程の最初で一番大事な工程。
この工程で出来上がる製品が決まる、と言っても過言ではない。

● 乾燥機へ

桟積みされたゲン板の上に、暴れを矯正するために重さ約1.5tのコンクリートを2枚載せ、脱脂乾燥(ヤニ抜き乾燥)を行う。
この工程は、乾燥機のオペレーターの技量によって、大きく違いが出る。 熟練した南波さんの管理の元、乾燥機から出される。

● 養生

乾燥機から出されたゲン板の山、そのまま、外部で約1ケ月、水分傾斜が止まるまで留め置かれる。乾燥機から出された時の含水率は約70%を設定しているが、部分部分でバラツキがある為、雨に打たせながら、安定した含水率までもって行く。1ヶ月後には、12%前後で安定する。

● パテ埋め

乾燥によって、節は割れることがある。その節を一つ一つ小さな割れ目まで、から松の削り粉を接着剤で溶いて埋め、サンダーで滑沢な面を作り完成する。

見学会の最後にクーラーもない12畳ばかりの部屋に、30名以上が入り、ムンムンとした中で質疑応答になりました。

●加圧注入する薬液の安全性と準不燃材の可能性

から松による難燃処理剤は、現在生産していること。準不燃材は現在試験中であり、年内にはめどが立つと思われる。

●から松の構造材の可能性

戦後の植林から50年ほどが経ち、径も太り構造材に使えるものもそろそろ出てきた。特に横架材として使うための乾燥を今、研究中。

●今後の長野の山からの材の供給について

戦後植林した、から松の床・壁材に適した材が、今後かなりの量、供給される。しかし、現在植林はあまりなされていない。

●建材の環境対策、伐採してはいけない国からの輸入材に対しての考え方

再生されない、土に返らない建材を知った以上は、使わない姿勢がここに集まった建築にたずさわる人々は必要。違法伐採(保護されなければならない森林)されているロシア材、中国材の多くが日本に輸入されている現実。高い安いだけでなく、如何に考えて選択するかが、材木屋も設計士も建設業者も要求される。

抜粋になりますが、上記のような内容を話し合い、その後解散しました。 又、参加された方々のご意見や、次の産地見学会のご案内のご希望があれば、木童までご連絡ください。急ぎ足の見学会でしたが、これからもよろしくお願いいたします。